Someone in the dark: Album HIStory

來源：mjfcmoonwalk.com

＝　Scream　＝ 　
　　●GRAMMY　-　Best Music Video
　　●Billboard Music Video Awards　-　Video of the Year
　　●MTV-VMA　-　Best Dance Video / Best Choreography / Best Art Direction
　　●Brazilian TVZ Video Awards　-　Best International Video of the Year

■'95年2月5日発行分■

ジャネットの音楽プロデューサーをしたジミー・ジャムが洩らしたことによると、マイケルとジャネットが一緒にレコーディングをし、これをアルバム『HIStory』に収録するということらしい。

■'95年3月5日発行分■

ジャネットは、自分のヨーロッパ・ツアーにマイケルに出演してもらい、マイケルのニューアルバム『HIStory』にレコーディングした2人のデュエット曲を一緒に歌いたいと考えているそうです。
ジャネットは「一緒にプレイ出来たらサイコー！」と言っていて、実現する可能性大と言われているんだそうです。

ショートフィルム "Scream" 撮影現場にて Popcorn Magazine Awardsより
"Artist of the Decade Award", "Best Male Vocalist of the Year" を受賞

■'95年6月5日発行分■

5月1日から、ニューアルバムのファーストシングル "Scream" のショートフィルムがアメリカのTV等で放映されているそうだが、このショートフィルムに600万ドル（約5億1千万円）をかけたことが話題となっている。
10分間のビデオにこれだけの金をかけられるのは金持ちマイケルらしいが、周囲からは「あれだけの金をかければ映画も作れるのに」との声。
5月19日 PM5:00を皮切りに、ラジオ局で "Scream" オンエア解禁となった。
解禁日より前は "HIStory Mix" しかかけられなかったそう。
6月15日、日本でシングル発売予定。

■'95年7月5日発行分■

5月、LAのユニバーサル・スタジオでビデオ撮りした "Scream" は特殊効果をふんだんに使用し、その製作費はビデオ史上最高額の4億円～5億円とも言われている。
監督は、マドンナも手がけたマーク・ロマネック。

"Scream" がビルボード誌（6月17日付）で、ポップチャート5位・R&Bチャート2位の初登場を記録した。
これはビルボード史35年で初の快挙！
今までの初登場最高位記録は26年も前のことでビートルズの "Let It Be" で、6位だった。マイケルはこれでまた音楽界に歴史（ヒストリー）を刻み込んだ。

なお、UKチャートでは初登場1位だった。
アルバムの小冊子と "Scream" US盤・インターナショナル盤（UK）にマイケルの自画像が載っているが、アメリカの新聞一面にこの自画像が載せられ宣伝された。
ちなみに日本盤には載っていない。
第1弾シングルの "Scream" の中で、放送禁止用語を使用し歌っている為、ラジオ向けに「Stop *@!#in' with me」の部分（曲の後半）を、「Stop pressurin' me」と変えて放送された。
本当の歌詞は「Stop f??kin' with me」（ストップ・ファッキン・ウィズ・ミー）という言葉で、これの通りに歌われているのがアメリカ盤である。日本盤シングル，ナショナル盤シングルでは「Stop pressurin' me」と歌われている。

■'95年8月5日発行分■

初の兄妹デュエット "Scream" のショートフィルムは 7億円もの製作費をかけたとも言われているが、豪華な映像はジャネットのアイデアだそうで、CGを採り入れダンスをフィーチャーしてきた今までのマイケルのビデオとはかなり違うイメージの作品。おそらく、ビデオ・ディレクターであるジャネットのフィアンセ（※当時）ルネ君の意見もあったと思われる。
また振り付けも、ジャネットは周りを説得して彼女のコレオグラファーが起用されている。
（振り付けの1人として、マイケルのツアーには欠かせないラベル・スミス君もいるのよ。あっラベルってば、ジャネットのツアーにも同行してたっけね）
"Scream" のショートフィルムに出てくるアニメーション（「うわぁ～」と叫んで落ちるような場面）は、OVA版『バビル２世』（'92年），『赤い光弾ジリオン』（'87年）の "JJ"，日本の大友克洋氏原作の『AKIRA』（'88年）の "鉄雄"。
『AKIRA』は '82年に発表した連載コミックで、のちに長編アニメが作られ、日本のみならずヨーロッパ・アメリカ等で爆発的大ヒットを記録し、ブロードウェイの公開も成功させた。まるでこの『AKIRA』は欧米で生まれたかのように思っている人もいる位だ。緻密な画像リアリティー溢れるアクションで、英語版のセールスは実に10万本を数える。

アニメ・寿司の自販機・茶室と、和テイストがふんだん。
"ジョイサウンド" という機械の入っているカラオケBOXに、"Scream" のイメージ・ビデオ・カラオケが入っています。（歌えるよ！）
"Scream" のショートフィルムはユニバーサル・スタジオで製作されたが、デリック・モーガン氏というマイケルのそっくりさんがリハーサルの代役をこなした。これが恐ろしいほど、全く似ていない、一応そっくりさん。
［※追記 - "In the Closet" のメイキング映像でもリハーサル場面で映っていた彼。
　日本のモノマネ番組に出演した際、"Remember The Time" で2シーンを自分が演じたと語ったが、「リハーサルで」とは決して言わないのであった］

■'95年10月5日発行分■

7月25日、今年のMTV-VMAのノミネート式がNYのブライアンドパーク・グリルで行なわれた。
マイケルとジュリアーニ市長が出席、今年のノミネート曲とパフォーマーが華々しく発表された。マイケルは "Scream" など最多の11部門にノミネートされた。
同時に、昨年のトム・ペティに続き今年の『マイケルジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞』を、マイケル自身が選んだアーティストとしてREMに贈られることになった。
9月7日、NYのラジオシティ・ホールで開かれたMTV-VMAで、マイケルとジャネットは最優秀ダンスビデオ賞を受賞、その他マイケルは3部門で受賞した。
マーク・ロマネックは、シカゴ出身の今いちばん注目されているビジュアル・アーティストだ。
"Scream" のショートフィルムも彼によるもので、マドンナの "Bed Time Story" やREMなど大ヒットビデオを次々と手掛け、MTV-VMAなど数々の賞を受賞している。
CGを駆使した映像で独自の幻想的世界を紡ぎ出す、今もっとも注目の人だ。
"Scream" のショートフィルムに出てくる家具は、ロンアラッドという家具のデザイナーの作品で、もともとNYのメトロポリタンに展示されている作品。
そのデザイナーが、ビデオに使うことを許可した覚えはないとしてマイケルを訴えた。

'91年発表のアームチェア "The Big Easy"。現在はMOROSO社の製品として日本でも購入可能

■'95年12月5日発行分■

11月10日、ビルボード・ミュージック・アウォードで "Scream" がポップ・ロック部門の "Video Of The Year" を受賞。
授賞式には出席しなかった。
米US誌でジャネットがインタビューに応えました。
マイケルとデュエットした時の緊張した舞台裏の様子や、義姉リサ・マリーとの親密ぶりについても語っています。
＜抜粋＞
1. "Scream" のビデオでは随分モメたそうだけど… 特に君のスタッフとマイケル側のスタッフが。
1. そうね（笑）。マイケルとなかなか意見が合わなかったの。でも結局はうまく行ったわ。
  …でも、そうね、スタッフはモメてたわね。
  （クスクス笑って）いろんな事でね。
1. どんな事？
1. ホントにくだらない事よ。
  今回の仕事は、生やさしいものじゃなかったの。とっても難しくて実験的だったのよ。
  仕上がりは6日間のようになってるけど、撮影は14日かかったの。
1. マイケルを助けるために頼まれて参加したの？
1. 『Rhythm Nation』のツアーの時、マイケルが電話してきて「デュエットするかい？」って訊いてきたの。その時は、"マイケルの力を借りている" って誰にも思われたくなかったからその話は断わったのよ。
  だけど、今回は "もう皆が私を認めてくれている" と思ったからOKしたの。